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プライマリー・ケア シリーズ I.肺水腫のプライマリー・ケア

肺水腫は,迅速にして適確な治療を要する病態で,初期の治療の誤りは直接,患者の不幸な転帰につながる.いわゆるプライマリー・ケアとしては,以下に述べる一般的処置と一次治療の7項目および二次治療の第4項目までを含めるべきである.一般的処置としての7項目は,①vital signs のチェック,②他のスタッフに応援依頼,③静脈確保,④採血,⑤ECG,(胸部レ線),⑥intakeとoutputの指示,⑦酸素や薬剤の投与時間と量の記録である.一次治療としての7項目は,①体位,②酸素,③rotating tourniquets, ④morphine,⑤利尿剤,⑥aminophylline,(⑦しゃ血)である.また,二次治療としては10項目をあげる.①digitalis,②lidocaine,③直流除細動,④降圧剤,⑤血管拡張剤,⑥カテコラミン,⑦人工ペースメーカー,⑧挿管,調節呼吸,⑨counterpulsation,⑩外科的治療.症例によりその適要の有無と順序は変わりうるが,内科医として肺水腫という救急患者を治療する場合の一つの基準を考えてみた.
著者名
木川 和彦
5
2
71-77
DOI
10.11482/KMJ-J5(2)71

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