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川崎医科大学附属病院小児科における低出生体重児143名の保育成績

昭和50年1月から昭和53年12月までに,川崎医科大学附属病院小児科に入院した低出生体重児143名を対象にして,発症原因と分娩時異常,呼吸障害,黄疸,感染症,低血糖,痙攣など合併症の有無,さらに死亡原因を調べた.発症原因は不明が44.1%でもっとも多く,ついで妊娠中毒症23.1%,双胎18.2%,前置胎盤6.3%の順であった.分娩時異常は新生児重症仮死11名,帝王切開15名,分娩時外傷4名,胎盤機能不全16名であった.呼吸障害は46名にみられ,中枢性無呼吸発作が19名,特発性呼吸窮迫症候群が13名,肺炎と一過性多呼吸がそれぞれ6名などであった.黄疸に対する光線療法は45.5%に施行した.核黄疸症状の出現したものは1名もなかった.感染症は肺炎が7名,腸炎が2名,髄膜炎,敗血症,腹膜炎がそれぞれ1名であった.低血糖症は4名に,けいれんは6名にそれぞれ発症した.15名が死亡した.死因は呼吸障害が4名,感染症が2名,頭蓋内出血,急性腎不全,吸引性肺炎,DIC,食道閉鎖,胃破裂,水頭症,十二指腸閉鎖がそれぞれ1名であった.死亡率は10.5%であり,出生時体重別にみると,2,000~2,499 g が2.1%,1,500~1,999g が8.3%,1,000~1,499g が26.3%,999g 以下が75.0%であった.
著者名
片岡 直樹, 他
5
2
102-111
DOI
10.11482/KMJ-J5(2)102

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