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Online edition:ISSN 2758-089X

センチネルリンパ節生検を施行した腋窩リンパ節微小転移乳癌症例の検討

N0乳癌において症例を選べば,センチネルリンパ節転移陽性例であっても,腋窩リンパ節郭清(ALND)の省略が可能であると報告されている.微小転移(pN1mi)乳癌においても,同様の結果が得られている.当科でセンチネルリンパ節生検(SLNB)を施行し,pN1mi であった66例を研究対象とした.SLNB の方法は,99mTc-フチン酸を用いたRI 法とインドシアニングリーンを用いた色素法の併用法で行った.SLNB 群52例とSLNB → ALND 群14例に分け,予後を中心に検討し,ALND 省略の可能性について検討した.結果は,1)SLNB 群とSLNB → ALND 群で無病生存率および全生存率に有意差を認めなかった.2)乳房切除症例でも同様の結果であった.3)スキップ症例や術後にpN1mi と判明する症例が存在する.pN1mi 症例では乳房の術式にかかわらずALND の省略が可能である. doi:10.11482/KMJ-J43(1)1 (平成28年12月12日受理)
著者名
山本裕,他
43
1
1-7
DOI
10.11482/KMJ-J43(1)1
掲載日
2017.3.1

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