照射により腫瘍細胞の消失を見たSuprasellar Germinomaの1剖検例 術後照射を行なったsuprasellar germinoma の症例で,剖検により腫瘍組織の完全消失を確認した.治療至適線量よりも少ない照射量にもかかわらず,腫瘍組織の消失した理由として, germinomaの放射線感受性そのもののほかに,合併した感染により出現したmacrophageによる腫瘍細胞の貪食の可能性をあげ, phagocyte動員によるgerminomaの免疫学的治療の可能性についてふれた.