精神遅滞を伴う小児てんかん患者の Diphenylhydantoin 血漿濃度とその分布 精神遅滞を伴う小児の各種てんかん患者37名の血漿ジフェニルヒダントイン濃度を酵素免疫測定法で測定した.全対象患者のDPH服用量は3.28±0.23 mg/kg/day で,血漿濃度は1.22±0.45μg/mlであり,欧米にて示されている治療有効濃度より著しく低かった.発作未制御群+部分的制御群は発作制御群に比べて多量のDPHを服用し(p<0.01),血漿DPH濃度も高い傾向を示した(p<0.1).