肝疾患におけるCT診断 肝疾患におけるCT検査の有用性について,我々の経験やすでに発表された論文を参考にして綜説した.使用した機種は第3世代のGE CT/T で,正常肝の横断面および各種肝疾患につき検討を加えた.CT装置による病変の解像力は腫瘤性病変のみならずびまん性肝疾患や閉塞性黄疸の診断にすぐれていた.CTは従来使用されてきたシンチグラフィー,血管造影あるいは超音波診断と同等かそれ以上の診断能のあることが明らかとなった.