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虚血性心疾患における選択的冠動脈造影の臨床的意義

冠硬化にもとづく虚血性心疾患23例に選択的冠動脈造影をおこない,75%以上の内腔の狭窄のあるものを有意の狭窄として冠動脈病変の臨床的意義について検討した.右冠動脈および左冠動脈前下行枝,回施枝の3枝病変5例,2枝病変2例,1枝病変13例,心筋硬塞10例中冠動脈正常例が3例みられた.冠動脈別にみると前下行枝14枝,右冠動脈10枝,回施枝8枝と前下行枝が侵される例が最も多い.冠動脈閉塞は心筋硬塞の5例5枝,狭心症の3例4枝にみられたが狭心症例では4枝ともに副血行路によりその末梢は造影されていたが心筋硬塞群では5枝中4枝および90%以上の狭窄を示し,再開通と考えられる2枝は副血行路により病変部末梢の造影がみられ,3枝病変の1例では副血行路の形成は認められなかった.病変部末梢が副血行路によって造影されている例で硬塞例と非硬塞例の間に冠動脈造影像上の差をみいだすことはできなかった.心電図上の病変部位と冠動脈病変部位とは1枝病変例ではよい相関を示したが,多枝病変例では一致しない例が多かった.
著者名
藤原 巍, 他
3
1
40-47
DOI
10.11482/KMJ-J3(1)40

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