当院医療従事者のHBs抗原とHBs抗体その2.看護婦を対象として 川崎医大附属病院看護婦および川崎医療短大看護科学生計257名につき, HBs抗原およびHBs抗体を調査した.HBs抗原陽性率は1.5%(4名),HBs抗体陽性率は26.8%(69名)であった.HBウィルス感染率は看護婦で高く,短大生で低かった.HBs抗原陽性は2名の看護婦と2名の短大生に認められ,いずれもasymptomatic carrier と考えられた. HBs抗体陽性率は医療経験年数に従い多くなり,3年以上では40%,10年以上では50%の高率に認められた.各部門別のHBs抗体陽性率は外来,手術場および12階病棟で多く,人工腎透析室では低かった.