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Online edition:ISSN 2758-089X

慢性透析患者の血清Albumin測定法の問題点―特にBCG法とHABCA法の比較―

慢性血液透析患者の血清アルブミン測定法としてBromcrezol green 法(BCG法)と4′-hydroxyazobenzen carboxylic acid 法(HABCA法)の両者を比較検討した.すでに, HABCA法はサリチル酸やnon-esterified fatty acid などで強く影響をうけることは知られていた.今回, HABCA法で測定した血清アルブミン値はBCG法のそれに比べて等しいか,又はそれ以下であった.そして,BCG法による血清アルブミン値は蛋白分画による値と殆んど等しかった.さらに,血清尿素窒素が増加するに従ってHABCA法とBCG法の血清アルブミン値の差は増大する傾向が認められた.従って,尿毒症患者の血清アルブミン測定にはBCG法を用いるべきである.
著者名
佐藤 昌志, 他
2
1
32-38
DOI
10.11482/KMJ-J2(1)32

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