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帯状疱疹・水痘におけるVaricella-ZosterVirusの流血抗体について

水痘,帯状疱疹,汎発性帯状疱疹におけるVaricella-Zoster Virus (VZV)の流血抗体について検索した.VZVに感染した人胎児肺細胞(HEL)から補体結合(CF)抗原を作製して,マイクロタイター法によりCF反応を行った.帯状疱疹の28例のうち25例で,CF抗体は回復期に4倍あるいはそれ以上の有意の上昇を示した.CF抗体価は臨床症状の激しさに比例して上昇する傾向にあった.汎発性帯状疱疹の5例についても抗体価はよく上昇し,抗体価がピークに達するのに遅延は認められなかった.水痘の5例も,回復期血清では急性期のそれに比較して,CF抗体は有意の上昇を示したが,CF抗体は急性期において全く検出されなかった.水痘に比較して帯状疱疹では,CF抗体の出現はより早く,その上昇はより著明であり,帯状疱疹は既往性反応型の抗体産生を示すと考えられた.VZV感染HELの単層を抗原として,螢光抗体間接法(IFAT)を施行すると,水痘および汎発性帯状疱疹の回復期血清では, VZVに対するlg-M抗体は検出されたが,帯状疱疹では認められなかった.VZVに対する抗体の検出に当っては, IFATがCF反応に比較してより鋭敏であった.
著者名
三好 薫, 他
1
1
39-47
DOI
10.11482/KMJ-J1(1)39

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