h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

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ピューロマイシン腎症の血中RAA系活性と腎過酸化およびエダラボンの過酸化抑制効果

 puromycin aminonucleoside(PAN) 腎症における血中renin-angiotensin-aldosterone(RAA)系活性及び腎過酸化とedaravone(EDA) の過酸化抑制効果について検討した.対象は8週齢のウイスター系雄ラット30匹である.10匹ずつ3群に分け,それぞれに生理食塩水(C 群),PAN(P 群),PAN + EDA(E 群) を腹腔内投与した.血圧ならびに血清と尿中生化学検査および血漿レニン,アンジオテンシンⅠとⅡ,アルドステロン濃度を測定した.さらに共焦点レーザー顕微鏡で腎組織内一酸化窒素(nitric oxide:NO) と活性酸素種の分布強度をそれぞれの指示薬を用いて観察した.血漿レニン,アンジオテンシンⅠとⅡ,アルドステロン濃度はコントロール群に比べてP 群で有意に増加した.血漿アンジオテンシンⅠとⅡ濃度はP 群に比べてE 群で有意に低下した.糸球体内NO の蛍光輝度はC 群と比べてP 群で有意に増加した.活性酸素種の蛍光輝度はC 群とE 群に比べてP 群で有意に増加した.これらのことは,PAN 腎症で血中RAA 系と腎糸球体でのNO 産生及び過酸化が亢進しており,EDA にRAA 系と腎過酸化を抑制する作用があることを示している.(平成20年10月21日受理)
著者名
小坂 康子
35
1
1-11
DOI
10.11482/35.001.2009_Igakukaishi_Kosaka.pdf

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