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当院緩和ケア病棟にて高流量酸素投与を必要とした多発肺転移胆嚢癌患者へ行うことができた終末期ケア

2018年7月から当院に緩和ケア病棟が開設された.当院の緩和ケア病棟では,患者の希望を患者と家族に確認し,どのような希望であってもその目標に向けて,終末期のさまざまな苦痛に苦しむ患者の生活の質を,薬物療養,酸素療法,リハビリテーションや栄養管理などで積極的に改善させる緩和ケアを計画し実践している. 今回,我々は高流量酸素投与を必要としていた多発肺転移胆嚢癌患者へ実践できた終末期ケアについて報告する.症例は,50歳代女性.多発肺転移病変のため,重い咳症状があり,安静時は10L / 分リザーバーマスクにてSPO2 91% で,労作時は86%まで低下し呼吸苦も増悪した.全身倦怠感に対してコルチコステロイド投与を開始し,呼吸苦に対してオピオイド投与を開始し呼吸苦を調整した.調整後,「短期京都旅行」や「息子の婚約者家族との会食」をしたいという本人の思いを確認し,医療ソーシャルワーカー,リハビリセラピストを含めた緩和ケア病棟スタッフで準備計画し,関係機関と連携しながら,実現することができた.
著者名
小橋 典子, 他
47
35-39
DOI
10.11482/KMJ-J202147035
掲載日
2021.4.21

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