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胃内視鏡的粘膜下層剥離術後出血に対する止血に難渋した早期胃癌の一例

症例は80歳代,男性.貧血の精査目的で当科受診し,上部消化管内視鏡検査で前庭部小弯に早期胃癌を認めた.内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行し,治癒切除であった.その後,ESD 後潰瘍からの出血を繰り返し,内視鏡的止血術を計9回,経カテーテル的動脈塞栓術を計3回行った.潰瘍からの再出血予防のためポリグリコール酸シート(以下PGA シート)とフィブリン糊を貼付した.その後は出血なく潰瘍の上皮化を確認した.PGA シートとフィブリン糊を用いた内視鏡的粘膜欠損被覆法は,ESD の後出血予防における有用性に関していくつかの報告がされており,出血リスクが高いと思われる症例に関してはPGA シートによる被覆法を検討する必要がある.
著者名
葉 祥元, 他
47
69-75
DOI
10.11482/KMJ-J202147069
掲載日
2021.6.3

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