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Online edition:ISSN 2758-089X

急性リンパ性白血病に対する12Gy/4分割/4日の全身放射線照射を用いた骨髄破壊的移植の後方視的検討

目的は急性リンパ性白血病に対し,12Gy/4分割/4日の全身放射線照射(total-body irradiation: TBI)を用い骨髄破壊的前処置を行った造血幹細胞移植(hematopoietic stem cell transplantation: HSCT)の成績を明らかにすることである.2007年5月から2016年11月に上記の移植前処置を用いてHSCT を行った16~50歳の患者14例を対象に,移植成績と放射線肺臓炎を含む晩期有害事象について後方視的に検討した.観察期間中央値は73ヵ月,好中球生着率85.7%,5年無病生存率64.3%であった.14例中6例が移植関連の有害事象で死亡,8例は生存中である.リニアックの円滑利用やスタッフの負担軽減を目的とした12Gy/4分割/4日でのTBI を用いたHSCT の移植成績は,我が国で頻用される12Gy/6分割/3日の既報と同等であり,寡分割照射にも関わらず放射線肺臓炎の合併はなく,他の晩期有害事象の合併も少なく,安全に行えていた.
著者名
釋舍 竜司, 他
47
139-146
DOI
10.11482/KMJ-J202147139
掲載日
2022.1.19

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