我々は4例の進行期造血器悪性腫瘍症例に対して臍帯血移植を施行した。1例は生着不全、1例は生着後急性GVHD(graft versus host disease)にて死亡した。2例は2003年12月現在、移植後それぞれ、17ヶ月、14ヶ月を経過し無病生存中である。移植成功のためにはCD34陽性細胞数の十分な確保と移植前処置にTBI(total body irradiation)を用いることが重要であり、急性GVHD対策としては十分な免疫抑制剤の投与が必要と考えられた。(平成16年1月16日受理)
著者名
辻岡 貴之,他
巻
29
号
4
頁
281-286
DOI
10.11482/KMJ29(4)281-286.2003.pdf
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