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マウス嗅粘膜における出生前後の嗅腺の発達 ―透過電顕による観察―

 胎生後期から生後早期における嗅腺の発達を超微形態レベルで明らかにするため,胎生17日,生後0日および6日マウス嗅粘膜を,透過電子顕微鏡で観察した.嗅腺分泌細胞における分泌顆粒の形成は胎子には見られず,生後0日に形成され,生後6日までの生後早期において著しい.顆粒内容の電子密度が暗調から明調に変化するとともに,顆粒は大型化し,融合して腺腔に向けて開口分泌される.この嗅腺分泌活動の変化に対応して,導管構造にも生後早期に変化が著しい.導管内腔には微絨毛が密在し,生後0日では上皮は立方状で内腔はせまいが,生後6日で著しく拡張し,導管上皮細胞も扁平となる.嗅腺分泌活動は胎生期ではなく,出生直後から生後早期に急速に発達することが超微形態レベルで明らかになった.(平成17年9月13日受理)
著者名
増田 勝巳
31
3
127-135
DOI
10.11482/KMJ31(3)127-135.2005.pdf

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