h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

胸部リンパ節病変の診断における超音波気管支内視鏡ガイド下経気管支針生検(EBUS-TBNA) の有用性

近年,超音波気管支内視鏡ガイド下経気管支針生検(Endobronchial Ultrasonography–guided Transbronchial Needle Aspiration,以下EBUS-TBNA)は縦隔および肺門リンパ節病変に対するアプローチ法として開発され,病理学的および微生物学的な確定診断に用いられる.EBUSTBNAを実施できるか否かの判断や,施行後の診断率には標的リンパ節の大きさや周囲もしくは内部血管などが影響するが,それらに関する報告は少ない.2010年10月~2013年8月に,当科でEBUS を施行した69例のTBNA 施行率,診断率,不成功の理由を後方視的に検討した.TBNA を施行できたのは60例であり(87%),そのうち54例(93%)で診断が確定できた. 肺癌が42例(67%)と最多で,以下サルコイドーシス7例,他臓器癌のリンパ節転移3例,抗酸菌感染症1例,悪性リンパ腫1例であった.EBUS 施行例のリンパ節の直径は21.3 ± 6.0mm で,非確診例の標的リンパ節は有意に小さかった(17.5 ± 3.7 vs 22.9 ± 5.1mm,p<0.0001).部位別では下部気管傍リンパ節と気管支分岐部リンパ節で実施した症例が多かったが,部位による診断率の差は認めなかった.最終診断率では,肺癌が91%(46例中42例),サルコイドーシスが70%(10例中7例)であった.TBNA の不成功の理由は,「標的リンパ節が小さい」,「血管損傷の可能性が高い」,「患者の鎮静不可」であった.重篤な有害事象は1例も認めなかった.縦隔および肺門リンパ節病変の診断において,EBUS-TBNA は有用であると考えられた. doi:10.11482/KMJ-J40(1)27 (平成25年12月16日受理)
著者名
池田 征樹,他
40
1
27-35
DOI
10.11482/KMJ-J40(1)27

b_download