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Online edition:ISSN 2758-089X

軽症うつ病の実態

1993年の1年間に川崎医科大学精神科を初診したうつ病患者30例の重症度をICD-10及びDSM-Ⅲ-Rによって評価し,病歴,治療経過を観察した.軽症8例(27%),中等症21例(70%),重症1例(3%)であった.1症例を除き29例の発症時の症状は軽度なもので,徐々にあるいは急速に悪化して当科を受診していた.十分な抗うつ薬の投与で数力月以内に改善した.最近の軽症うつ病と呼ばれる病態は,内因性うつ病の経過の一時期と考えられ,治療は軽症期こそ慎重かつ十分に行われなければならないと考えられた.(平成6年3月31日採用)
著者名
森下 茂,他
20
2
121-124
DOI
10.11482/KMJ20(2)121-124.1994.pdf

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