h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

心筋シンチグラフィの基礎的検討

心筋イメージング用製剤として知られている201T1, 123I,99mTcの三核種について基礎的検討を行い,以下の結果を得た.1) SPECTデータ収集における各回転角位置でのエネルギー信号の変動を検討すると,LEHR装着時の123I,201T1では光電ピーク内への散乱体による影響が大であった.2)空間分解能が最も優れた成績を示したのは, LEHR装着時の99mTcであった123Iについては, LEHR装着時には201T1よりも良好な成績を示した.また, MEHS装着時においては散乱体厚が大きくなると, LEHR装着時よりも優れた成績を示すことが認められた.3) planar像による中隔領域のcold region 検出能は, LEHR装着時の99mTcが最も優れ,以下MEHS装着時の123I, LEHR装着時の201T1,123Iの順であった.一方,SPECT像による後壁領域の検出能については, LEHR, MEHS装着時の123Iが共にLEHR装着時の201T1よりも良好な成績を示した.(昭和62年12月10日採用)
著者名
柳元 真一,他
14
2
230-238
DOI
10.11482/KMJ-J14(2)230

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