Online edition:ISSN 2758-089X
老人のリハビリテーション効果に影響を及ぼす諸因子の検討
老人病院における患者の機能維持訓練続行の阻害因子を調査するため以下の研究を行った.治療続行群と治療中止群各50名計100名について,それらと年齢,主診断,大腿骨頸部骨折,血液病態解析,心電図,長谷川スケール, MoskowitzのPULSESの得点を検討した.解析手法としては,これらの相互関係を2×2分割表で表示し, χ2 (Yatesの修正)による検定法による検定で,有意水準をα=0.10と設定した.結果については次の通りである.有意の関連が認められたものは年齢, C.V. A.とC. A.S.の主診断.血液病態解析のうち貧血,動脈硬化度であった.リハ訓練と大腿骨頸部骨折には継続群に関与が認められなかった.リハ訓練と長谷川スケールでは有意の関連が認められなかった.リハ訓練とMoskowitzのPULSES評価ではPLSESに有意の関連を認めた.
- 著者名
- 津田 鴻太郎
- 巻
- 13
- 号
- 4
- 頁
- 359-365
- DOI
- 10.11482/KMJ-J13(4)359