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Online edition:ISSN 2758-089X

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脳卒中急性期病棟における在院期間と回復期リハビリテーションによる機能予後改善の関連

脳卒中発症後の機能予後改善には回復期リハビリテーションが有効である.急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟に早期に移ることが,機能予後改善につながる可能性がある.本研究では,急性期病棟の在院期間と長期予後改善効果の関連性を検討することを目的とした.2018年1月1日から2018年12月31日までに川崎医科大学附属病院脳卒中科に入院した急性期脳卒中症例のうち,回復期リハビリテーション病棟に転棟・転院した症例を対象とした.脳卒中科退院時に比し,一年後にmodified Rankin scale が1以上改善した症例を改善有と定義した.改善有と関連する患者背景因子,入院中の診療データについて検討を行った.関連性はカイ二乗検定を用いて評価し,有意な関連性を示した因子についてはロジスティック回帰分析を用いて解析した.対象期間に入院した急性期脳卒中408例中,回復期リハビリテーション病棟に転棟・転院したのは142例であった(男性90人,中央値76.0歳).改善有は57例であり,在院期間の第一四分位である17日未満で回復期病棟に移った群で改善有が有意に多かった(P < 0.01).ロジスティック回帰分析でも急性期病棟の在院期間が短い(17日未満)ことが改善有と独立して関連した.急性期脳卒中患者の急性期病棟在院期間を短縮することが機能予後改善につながることが示唆された.
著者名
岩本 高典, 他
48
1-9
DOI
10.11482/KMJ-J202248001
掲載日
2022.4.13

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