h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

topimage01

2025.05.02

A case of coronary artery bypass grafting for myocardial infarction with autoimmune bullous disease

症例は80歳男性で,糖尿病(インスリン治療),自己免疫性水疱症(プレドニゾロン4 mg 内服)で当院に通院中であった.急性心筋梗塞を発症し,冠動脈血管内治療を受けた.左主幹部に75% の狭窄が残存したため,プレドニゾロンを中止し,心拍動下冠動脈バイパス術(2枝)を血管内治療後20日で行った.術後10日より静脈グラフトを採取した左大腿部を中心に水疱が生じ,増大するためプレドニゾロン10 mg で再開した.創部離開を認めず,水疱は軽快し退院した.自己免疫性水疱症を合併した患者への外科手術を行う際,プレドニゾロンの休薬期間と再開時期について,文献も提示して報告する.

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