h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

topimage01

1980.01.10

Surgical Treatment of Primary Malignant Lymphoma of the Lung

肺原発性腫瘍の大部分は悪性で,そのほとんどは肺癌である.原発性肺肉腫の発生はきわめて稀で,なかでも原発性肺リンパ肉腫の報告は少なく,著者らが文献上調べた範囲では,本邦では現在までに僅か9例しか認められていない.著者らは46歳の男性で,慢性閉塞性肺炎の診断のもとに,右中下葉切除を行なったが,組織学的に原発性肺リンパ肉腫であった1例を経験した.本症例は郭清リンパ節に転移を認めず,全身スキャノグラム,諸検査でも肺以外に病巣を認めず,術後3年を経過した現在,外来でのfollow upでも全く健康で,転移,再発を認めていない.本症例は原発性肺リンパ肉腫としては本邦における10例目である.原発性肺リンパ肉腫の臨床的特異性などについて述べ,文献的考察を加えて報告した.

1980.01.09

Hemodialysis and Renal Transplantation Before the Commencement of Renal Transplantation

当院での腎移植の実施に先がけ,これまでの当腎センターでの透析療法の考え方および本邦での生体腎移植に関連する最近の諸問題の概要を述べ,病院全体の協力体制を望みたい.

1980.01.08

A Case of Plummer-Vinson Syndrome

Plummer-Vinson症候群は,低色素性小赤血球性貧血,舌炎,嚥下困難を三主徴とする昔から有名な疾患であるが,その頻度は稀である.また,本症候群の嚥下困難の原因の1つに頸部食道のcervical webをあげる人もいるが,その典型的なX線像をとらえた報告は少ない.今回我々は,三主徴をすべて伴い, X線上にも典型的なcervical webを呈する症例を経験したので報告する.

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